座高は高いけれど9頭身

ソース顔ランナーのブログ

秋田③ 50㎞(第9エイド)〜ゴール


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こんばんは。レース後半です。

第9エイドに預けていた袋を受け取り、ジェルをランパンに補充。着替えはタイムロスするのでなし。ジェルは10㎞毎に摂取する計画でしたが80、90㎞では摂るのを忘れました。エナジーグミも入れてありましたけど、摂らなかったです。秋田はほとんどのエイドで小さいオニギリが用意されていたので、そちらを食べました。ああでも2012年では食べたバター餅が食べらなかったのが残念。単なる見落としで提供されていたのに気づかなかっただけかもしれませんが。

 

さあここから挽回だと、始めの2〜3㎞はペースが上がりましたが、56〜57㎞から少し異変が発生。走っていると瞬間的に力が抜ける感覚が数回ありました。脚が痛いわけでもないけど疲れが出てきたのかなと思い、少し歩きを入れて回復を待ちます。

しかし、走り始めるとまたフワッとした感覚に襲われます。炭酸を飲んで気持ちを入れ替えようと自販機で三ツ矢サイダーを購入(本当はコーラが欲しかったけど)。ただすぐ先にある第14エイドに行ったら、三ツ矢サイダーがあって丸かぶり。しまったー150円損したー。仕方なく先へ進みます。

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この後から何度もあくびが出るようになり、ようやく睡魔に襲われているんだと認識しました。やっぱり野宿がいけなかったんだ。顔を叩いたりするのですが、脳から身体に命令が届かない感じ。思うように走れず歩くことが多くなり第16エイドまでの区間はかなりタイムロスをしてしまいました。

 

残り18㎞以上、歩き倒してしまうと10時間台はおろか、12時間切るのも微妙だなーと思いながら第16エイドに到着し、こちらを戴きました。


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ババヘラアイス。「おかわりしていいよ。」と言ってくださったので遠慮なくもう1つ(このときだけは写真を撮る気になった)。

そして、2つめのアイスを頬張りながらエイドをスタート。すると背後から男性の気合の入った声で「〇〇ガンバレよー!」と呼び捨ての応援が。大抵プログラムを見て苗字を読んで声を掛けてくれる人は一様に“さん付け”でしたが、ここだけ呼び捨てでした。既に数十メートル走っていたので、半身で振り返って手を挙げて応えました。

 

アイスなのか声援なのかわかりませんが、何かスイッチが入った気がしました。腹筋に痛みが少しあるけど体幹を意識して走ろう、ゼーハー喘いでも走ろう。いつもは苦しいと楽に走れる方法はないかと考えるのですが、痛みや苦しさがあったほうが眠気から解放されるんじゃないか? そう思いました。

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すると大館能代空港に向かう最初の登りの区間を除き、キロ6分を切るラップを重ねます。体幹を意識したことで脚だけに負担が掛からない走りができ、かつゼーハー喘いだことによって脳に酸素が廻り意識がクリアになったことで、56㎞から抱えていた問題が全て解決しました。人によっては単調で好きじゃないという83〜88㎞の直線的な歩道区間も、防雪柵が日陰を作ってくれて走りやすいとプラスに考えられるという好循環。大館能代空港から下り、鷹巣の市街地に入った最後の2㎞はフォームが少し崩れましたが、粘ってゴール。

corosは10時間28分台でした。

目標が12時間以内だったので満足すべきですが、残り18㎞を自分のウルトラマラソン史上最速だった(ラスト10㎞を1時間切るなんて経験がない)ことを考えると、睡魔に襲われていた区間を上手くまとめていれば10時間15分くらいでは走れただろうなーと後悔しました。